補助金最新情報

2022/8/27

補助金とは?補助金の特徴や申請時の注意点を解説

事業を行うためには多くの資金が必要となることもあるでしょう。そんなとき補助金を受けることができたら、資金的な負担は楽になります。補助金とはどのようなものなのでしょうか?どういった場合にもらうことができるのでしょうか?今回は補助金について解説します。

 

補助金とは?

補助金とは、国や地方公共団体などが、ある政策・目的を達成するために、それにあった事業を行う事業者に対して、事業の実施に要した費用の全部または一部を補助するものです。

小規模事業者持続化補助金、IT導入補助金、ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金(ものづくり補助金)、事業再構築補助金など国の政策ごとに、様々な種類の補助金が設けられています。また地方自治体が設ける補助金もたくさんあります。

 

補助金の特徴

1.補助金は原則として返還不要の資金である

補助金は支給されると、借入金と異なり、原則として返還する必要はありません(ただし、条件によっては返還が必要となることがあります)。

2.補助金には審査がある

補助金には審査があり、申請をしても必ず支給(採択)されるものではありません。多数の応募の中から、補助金の審査項目に照らして、他の応募者と相対評価が行われ、評価が高い事業計画から採択されることとなります。そのときの採択率も、予算枠や応募状況などによって毎回変わります。

3.補助金には目的がある

補助金は、国等の政策・目的を達成するために、それにあった事業を行う事業者に対して補助されるものです。その目的に沿った投資でない限りは補助を受けることができません。

4.補助金には予算がある

補助金は、国等の事業として行われるものであるため必ず予算枠が設けられています。通常、一年間で複数回の公募が行われますが、予算枠が少なくなれば、それに応じて採択率も低くなるでしょう。

5.補助金は原則、後払いである

補助金は原則として後払いです。事業に必要なお金は先に支払った上で、その支払った実績に基づいて、後から補助金が支給されることになります。そのため、補助事業に必要な資金を確保する必要があります。

 

 

補助金と助成金の違い

補助金とよく似た国等から支給される返還不要な資金として助成金というものがあります。

この助成金は、雇用保険を原資に、雇用促進や職場環境の改善・整備などを行う企業に対して、一定の要件のもと、支給されるお金のことをいいます。入社時・研修実施時・制度導入時・処遇改善時等に準備されています。

このように補助金と助成金では、制度や所管の官公庁が異なります。

また、補助金は他の事業者との相対評価による審査が行われるのに対して、助成金にはそのような相対評価による審査はありません。補助金の場合は、良い事業計画であったとしても、他がもっと良い事業計画であれば、採択されない可能性があります。それに対して、助成金の場合は、要件を満たしていれば、必ず支給されます。ただし、助成金の場合も予算がなくなると打ち切られる可能性があります。

もう一点大きな違いがあります。
補助金は計画に沿って事業に必要なお金を先に支払った上で、その支払った実績に基づいて支給されるものです。それに対して、助成金は要件を満たしていれば支給を受けることができ、支給されたお金の使途は問われません。

 

 

補助金に申請にあたっての注意点

【注意点1】時間に余裕を持って準備をする

補助金の申請に必要な書類の準備には思っているよりも時間がかかるもの。特に事業計画書はとても高い精度のものが求められます。さらに、例えば、ものづくり補助金2021では、経営革新計画、事業継続力強化計画などの認定を受けると加算点をもらうことができますが、その認定を受けるための期間も必要となってきます。締切を確認して、時間に余裕を持って準備をするようにしましょう。

【注意点2】公募要領の内容をしっかりと理解する

公募要領には、補助金の要件や審査に関する事項が記載されています。つまり、この公募要領の内容をしっかりと理解した上で、申請をしなければ、そもそも要件を満たしていなかったり、高い評価を受けることができません。簡単な形式的要件を満たしていないだけで、審査に落ちることもあります。補助金の申請の準備には多くの労力がかかりますから、それではやり損になってしまいます。しっかりと公募要領を読み込んで内容を理解するようにしましょう。

【注意点3】早い回次の公募で申請する

通常、補助金は一年間で一次公募、二次公募・・・と複数回の公募期間が設けられます。要件は公募毎に変わりますから、元々要件を満たしていても、公募が変わると要件を満たさなくなってしまう可能性があります。また、予算の消化が進むと、採択率も下がる傾向にあるため、早い公募で応募する方が採択される可能性は高まるでしょう。さらに、一次公募で不採択であっても、二次公募で応募することもできます。早い公募に応募するようにしましょう。
 

まとめ

補助金や助成金をうまく活用すれば事業をスムーズに進めることができるでしょう。経営者なら補助金、助成金のことを知っておいて損はありません。とはい言っても、補助金や助成金は全部で100種類以上。頻繁に制度も変わるので、常に最新情報をチェックしておくようにしましょう。